さて、前回までは母音について学んできました。今回はハングルの子音についての学習です。
ローマ字で"ka"と書くとカと読みますね。これはkというのがカ行を表しaという文字がアを表すことでカ行のアの段の文字である"カ"を表すのはわかりますね?ハングルも基本的にこの考え方と同じでkの音を表す子音(ㄱ)とアの音を表す母音(ㅏ)が組み合わさった"가"という文字で表しカと読みます。
| 子音字母 | 名称 | 音 | 平音 |
| ㄱ | キヨク | "k"と"g"の音 | 平音 |
|---|---|---|---|
| ㄴ | ニウン | "n"の音 | 平音(鼻音) |
| ㄷ | ティグッ | "t"と"d"の音 | 平音 |
| ㄹ | リウル | "r"と"l"の音 | 平音(流音) |
| ㅁ | ミウム | "m"の音 | 平音(鼻音) |
| ㅂ | ピウプ | "p"と"b"の音 | 平音 |
| ㅅ | シオッ | "s"と"∫"の音 | 平音 |
| ㅇ | イウン | " "と" "(母音)の音 |
平音(鼻音) |
| ㅈ | チウッ | " "と" "の音 |
平音 |
| ㅊ | チウッ | " "の音 |
激音 |
| ㅋ | キウク | "kh"の音 | 激音 |
| ㅌ | ティウッ | "th"の音 | 激音 |
| ㅍ | ピウプ | "ph"の音 | 激音 |
| ㅎ | ヒウッ | "h"の音 | 激音 |
| ㄲ | サンギヨク | " k"の音 |
濃音 |
| ㄸ | サンディグッ | " t"の音 |
濃音 |
| ㅃ | サンピウプ | " p"の音 |
濃音 |
| ㅆ | サンシオッ | " s"の音 |
濃音 |
| ㅉ | サンジウッ | "![]() "の音 |
濃音 |
子音は大きく分けて平音、激音、濃音の3つに分類することができます。またその中の平音は鼻音、流音などに分けることができます。
まず平音とは、力まず(緊張せず)に普通に発音するとでてくるような音で"가"という文字は"ka"なので"カ"と発音します。
次に激音についてですが、これはノドをキュッと閉めたような状態(緊張したような状態)から発音と同時に息を吐き出すように発音します・・・少しややこしいですが、何事も慣れです。"카"という文字を"カ"と発音すると同時に空気を出すようにしてみましょう。
そして濃音ですが、子音字母が2つ並んだ形になっていますね。ローマ字で"kka"と打てば"ッカ"と読みますね。それと一緒でハングルでも"까"と書いて"ッカ"と読みます。これは語頭にも語中にも語尾にも来ることがありますがどんなときでも元々の子音字母の前に小さい"ッ"が入ることを忘れないで下さい。
鼻音とは口からの通気を完全に閉鎖し、専ら鼻の通気のみを開放してだす音です。ㄴ,ㅁ,ㅇがそれに当たります。極端にいえば"나"というのを発音するときに"ンナ"と発音するときに鼻から空気を出して発音します。(でも"ン"は意識して強く発音してはいけません)
また流音は日本語には基本的には無いような音で、どちらかというと英語での「l」や「r」の発音と似ているものです。ふるえ音やはじき音などと呼ばれることもあります。
そして有声音化についてです。有声音化とは日本語でいう濁音に変化して発音されることです。このことから濁音化と呼ぶこともあります。
ㄱはkの音ですが有声音化されるとgの音になります。どういうときにそうなるのかを説明します。
普通、韓国語では語頭にある文字は有声音化されません。有声音化されるのは1つは母音に挟まれているとき、そして2つめはㄴㅁㄹㅇのパッチムが前にあるとき(例外有り)です。ちなみに濁音化される文字はㄱㄷㅂㅈの4つです。